六章
乙姫の記憶を頼りに奇怪ヶ森へ来た一行。何やら不気味な森ですね。
本当にここに白石の泉があるのでしょうか?
西へ来ると、「子狐」が葡萄を取ろうとしていました。太郎は葡萄を取ってあげました。子狐は人間に慣れていないせいか、中々近づいて来ません。
そこで葡萄を地面に置き、一時この場所を離れる事にしました。
再びこの場所に戻って来ると、子狐は居なくなっていました。
りんご曰く、子狐の匂いが残っているそうです。太郎達は匂いのする方(西)に行ってみる事にしました。
匂いを辿ってくると狐のお宿がありました。母狐は先程の葡萄のお礼に、耳栓をくれました。
これは、動物と話が出来るようになる聞き耳栓の様です。
耳栓を着けて、母狐と子狐に話を聞くと、「じゃのう」と「ちゅん太郎」を見つけなければならない様です。
早速一行は2人を探しに行く事にしました。
狐のお宿を出て、辺りを探索していると変な木がありました。太郎は木に話し掛けると、じゃのうに会うには蛇を何とかしなければならないという事を教えてくれました。
また、南蛮渡来のはんばあがあをくれました。
では、蛇を探しに行きましょうか。
辺りを探していると、草むらで何か動きました。注意深く草むらを見ると、大きな蛇が出て来ました。
こいつが先程の「木」が言っていた蛇の様です。
泉の事を聞くと、タダでは教えてくれそうにありません。そこで太郎は、先程貰ったはんばあがあをあげました。
太郎は再び泉の事を聞きますが、知らないそうです。
その蛇の態度に腹を立てた太郎は、刀で蛇を切ろうとしました。
びびった蛇はじゃのうは森の奥の大きな岩にいると言い放った後に、その場を立ち去って行きました。
「蛇が消えたと言う事は、抜け道があるはず」と思った太郎は草むらを調べました。すると、獣道がありました。
そして一行は、獣道を進んで行きました。
獣道を抜けました。「こつん!」りんごの頭に何かが当たった様です。「気のせいかな?」気を取り直し、皆で話をしていると、また何かが!
調べると、葡萄の種の様です。りんごの話では、種は森の奥から飛んで来たそうです。
森を見ると、木の上で何かが動きました。
乙姫に「木の上を見て来てよ」と言われ、太郎は木に登りました。
すると「何か」が下(草むら)へ逃げました。そこで、乙姫は草むらを調べました。
すると、猿が草むらから飛び出しました。名前は『まつのすけ』と言うらしいです。
まつのすけに道案内をさせて、一行は「じゃのうが住む岩」に向かいました。
大きな岩(壁)を見つけました。蛇が言っていたのはこれでしょうか?
色々調べてみても、じゃのうがいる気配はありません。
一応何かの役に立つかも知れないので、垂れ下がっているつるを取りました。
乙姫は、まつのすけに「上を見て来て」と言いました。
太郎がつるを上に投げると、壁に引っ掛かりました。
まつのすけは、ぼやきながら壁を登って行きます。上から降りて来たまつのすけは、酔っ払っています。 どうやら葡萄が腐って、醗酵して酒になった様です。
酔っ払ったまつのすけが叫ぶと、「誰じゃ~!!」と言う声と共に、壁が開きました。
中に入るとそこには「じゃのう」がいました。「ちゅん太郎」が居ないと分かると急にうろたえ出し、何を聞いてもちゅん太郎の事しか言わなくなってしまいました。
話を聞く為には、ちゅん太郎を探すしかない様です。
外へ出て、辺りを捜索すると、まつのすけが居た場所の西の木だけ色が違います。
太郎は色の違う木を刀で切り、西へ進みました。
すると小憎らしい小雀がいました。こいつがちゅん太郎の様です。
乙姫は袂にちゅん太郎を入れて、じゃのうの元へ戻りました。
じゃのうの元に戻り、ちゅん太郎を渡しました。色々と話をしますが、重要な事を教えてくれません。
今度は乙姫が話し掛けます。じゃのうは首飾りを見るや否や全てを話してくれました。
そして、権太桜の行き方と松明とつるをくれました。
さあ、権太桜へ向かいましょう!